自賠責保険

等級とは何か

保険会社が保険加入者のリスクを数値化したものが等級と呼ばれ、この数値が大きければ大きいほど事故を起こす確立が低い運転者で、反対に数値が小さいと事故を起こす確立が高い運転者とみなされます。自動車保険の等級には1~20までがあり、初めて自動車保険に加入した場合は、まず6等級からのスタートになります。

もし、保険会社を乗り換える場合でも、他の保険会社(JA共済・全労災・全自共も含みます)で適用されていた割引(または割増)はそのまま継承されます。前年7等級で無事故なら、次に新しい保険会社で適用される等級は8等級になります。

1年間無事故だった場合は1つ等級が上がりますが、反対に事故を起こした場合は一気に3等級下がってしまいます。保険に加入して1年以内に事故を起こしてしまった場合、いきなり3等級に格下げとなり、それによって保険料が変動します。その変動、割引率は以下の通りです。

等級と割引率

等級 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
割増割引(%) +60 +30 +20 ±0 -10 -10 -20 -30 -40 -40

11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
-45 -50 -50 -55 -55 -58 -58 -60 -60 -60

上の表でお分かりの通り、6等級から3等級に落ちてしまうと、たとえば、6等級の時には9000円だった保険料は一気に12000円に上がってしまう計算になります。反対に、10年間保険の世話が必要な事故を起こさなかった場合は、16等級になるので、-58%の割引となり、上の例を使うと、4200円で済むということになりますね。

これ以外にも各保険会社で、それぞれの保険料算出基準がありますが、いずれにしても安全運転をしている人が安くなるように設定されていますので、等級による特約割引については一括見積もりサービスなどを使うと楽です。

等級プロテクトとは?

という訳で、自動車保険の等級については大体お分かりになったと思います。そこで等級プロテクトですが、これは上で述べたように、保険会社のお世話になるような事故を起こしてしまった場合でも、保険会社が定めた条件に該当する事故であれば、等級を格下げせずに据え置きしてくれるという嬉しい特約です。

例えば、うっかり電柱に車をこすってしまい、その塗装や板金代に10万かかってしまうけど、等級が下がるのがイヤだから自腹にするか!というような場合でも、この等級プロテクトに入っていれば保険金を請求しても、来年度の等級は据え置きのままという特約です。ただし、多くの自動車保険ではこの等級プロテクトが使えるのは1年に1度だけです。

Check!!
この等級プロテクト特約は、自動車保険会社によって少しずつ違うので、一括見積もりサービスなどのホームページから各保険会社の等級プロテクト特約の条件をチェックすると良いでしょう。